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形而上少女学概論Ⅰ

ロリフロの活動を語る上で「少女」というキーワードははずせないでしょう。
女の子の絵しか描いてないしね。

僕と茶瓶のメインジャンルの東方なんて
妖怪少女、亡霊少女、魔法少女、風神少女、少女幻葬、少女祈祷中と少女だらけだし 。



というわけで、今回は 少女をテーマにした作品をご紹介。
少女がテーマといっても美少女ゲームやラブコメみたいに恋愛対象として少女を魅力的に描いた作品でなくて、少女とは?みたいなのです。むろん少女マンガでもない。        
最近、といっても何週間か前に出た、青年のための読書クラブ(Flex Comix)Roman(ヤングジャンプコミックス)の二つ。
この二つは原作付き。青年のための読書クラブは2008年の直木賞を受賞した桜庭一樹原作。もとは一般文芸。
桜庭一樹は元々ラノベやゲームのノベライズで活動していたわけですが、近年は一般文芸でも執筆をしており上記のように評価を受けている作家です。
少女の心理描写に定評があり、「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」や「赤×ピンク 」のようにラノベだったものが一般文芸として再版されたりもしています。
先生、GOSICKの続き書いてください。

青年のための読書クラブは、ある女子校の読書クラブに関わる様々な事件を様々な時代を舞台に描いています。
時間が停滞したような女子校の中であっても、時代によって少女たちは少しずつ違っていく。
また、変わらずに用いられる「ぼく」という一人称。ボクっ娘が多い桜庭作品の中でも意図してか特に使われているみたい。

桜庭一樹は少女というテーマを何度も取り上げている。
桜庭作品の少女は子ども≦少女≦大人とされているよう。特にそれをテーマにしたものとしてブルースカイがある。
これは、子どもはすぐ大人になり少女というモラトリアムが許されなかった中世、文化が成熟し「大人」がいなくなった近未来、そして現代という少女の概念が違う時代を現代の女子高生が渡る。
一冊の本にまとめるには無理があった気がしますが、非常に引き込まれる作品です。
桜庭一樹の少女は、大人になりたくない。でも子どもみたいに縛られたくない。という後ろ向きな存在。
中学生や高校生をはじめ、割と扱う年齢は広いけど割と高め。

また青年のための読書クラブの作画をしているタカハシマコも少女というテーマをよく扱っている。
女の子は特別教なんかまんまだしね。表題は「女の子は特別なんですっ」な人をアンチテーゼにしてる作品。読んだ後輩が「俺、ロリコンかも知れないです」と落ち込んでた。
タカハシ マコの少女には幼さと同時に性的な感じがあるけどエロマンガ的ではない。
幼女とちゅっちゅっしたい人にはむかないと思う。出てくる男が少女以上に精神的に幼いせいかも。
子ども子どもしてる女の子だけど実は…なのが多く、出てくる子の年齢は低い。
この人の作品も心理描写が多いけど、乾いてて読むと大概落ち込む。
タカハシ マコは桜庭一樹とは描く少女のタイプがまるで違う。読書クラブは桜庭作品の少女をタカハシ マコがリメイクし直したような雰囲気。その通りなんだけど。
ストーリーはともかく雰囲気は実にタカハシ作品だった。

次はRoman。これはSound Horizonの「5th story CD「Roman」」という音楽CDが原作という珍しい作品。
描いているのはかしましの桂遊生丸。
Sound Horizonについては今回は置いておくとして、この作品で桂遊生丸の描く少女がとてもいい。
桜庭&タカハシの少女は儚くて脆い、まさに砂糖菓子といった感じだったが、遊生丸の少女は芯の強さがある。

舞台は中世から近世のヨーロッパ(だと思う)。ブルースカイの過去編に近い。
オムニバス形式で「物語(Roman)」がテーマ。別に少女がテーマってわけじゃないけど人生を描いている+なんだかんだで少女が主役なのが多いので。
運命に翻弄されながらも強く生きる娘、なにかに執着し取り憑かれてしまった娘、いろいろ。
親子がテーマなのが多いし、少女といっても年齢は高いんだけど、夢見がちな年頃な少女が現実に翻弄されながらも生きていく。もう少女のままではいられない。大概、不幸なんですが。

元が音楽なのでキャラクターの造形や心理描写は遊生丸のオリジナルと思われる。
いままで遊生丸はぽやっとした娘が多かったけど、もの憂げな表情や悲しみを隠した苦笑いとかも魅力的。
桂遊生丸は何気ない仕草や表情が巧いと思う。張りついた笑顔の萌えマンガなんて目じゃないぜ!
女の子の魅力では一巻の「星屑の革紐」、二巻の「緋色の風車」、「美しきもの」がお薦め。好みのタイプが丸分かり。結婚してくれ。
彼女たちにかけるべき言葉は「付き合ってくれ」じゃなくて「結婚してくれ」だね、間違いない。
声をかけずに終わったら、数年後にすれ違った時に思い出して後悔する。そんな娘たち。
美人になってたとか、そういう意味じゃなくて。少女だった時間を一緒にいれなかったことに。

これらに限らずストーリーはどれも秀逸なものばかり。なんども読み返したくなる。
物語の中の奇跡や運命の使い方が巧妙だと思う。奇跡が起こってみんなハッピーエンドじゃ駄目なわけですよ。失われたものがあったから、遺ったもの、手に入れたものに価値があるわけで。



ホントは上の二つをはじめとして、やぶうち優や竹本泉などお薦めの紹介。そして自分のフィクションの少女論とか言いたかったけど、2作品に触れただけでこんなに長文になってしまった。
じゃ、続けよう。それがいい。シリーズ化。
しかしメッセに似たようなこと書いたらロリコンって言われた。

このブログ、だれが読んでくれてるんだかね。

書いた人:輻射/(21)

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